2008年5月8日木曜日

フリーホールド?

フラットのリース契約延長のお話の続きです。
バックグラウンドのお話はこちら
2007年の晩秋に、我が家のドアーにレターが挟まれました。
「フリーホールド買収の為の会社を設立したので、同志は2008年1月31日までに2000ポンド投資のこと」
レターはレジデントアソシエーションのセクレタリー、ドクターEの名前で出されていましたが、レジデントアソシエーションからではなく「フリーホールド買収実行委員会」となっていました。

余談ですがセクレタリーというのは秘書という訳だけではなく、委員長みたいな意味もあります。
日本からの会社訪問で相手の肩書きがセクレタリーだと勘違いされる方がたまにいます。

イギリスは肩書きが大好きな国のひとつで、名刺なんかにもたくさんアルファベットを付けたがります。
ドクターEは何のドクターか知りませんが、99%お医者様ではありません。
フレンズに出てくるロスがドクターの肩書きに固執するのに似ていて、機会のあるごとにドクターと書きますが、保険会社にお勤めです。
レターには彼の名前に添えて、7人ほどの「フリーホールド買収実行委員会」メンバーが記載されていました。

この手紙を受け取ったティムちゃんと私はびっくりしてしまいました。
いったい誰がいつこの会を発足させたとか、どうやってメンバーを選んだのかとか、知りたいことが山盛りです。
それにもまして、何でフリーホールド買収?
コミティーでリースの延長の為の調査をするはずじゃなかったの?
フリーホールド買収とリースエクステンションでは全く次元が異なります。
私たちは早速、記載されているメンバーにコンタクトをとりました。
ところが返ってきた返事は、フリーホールド買収に参加しない住人には(秘密を守る為)情報は与えられないとのこと。
つまり詳しい話が聞きたいのなら2000ポンド払えということ?

(どうやってその後に少しずついろんな人から情報を集めたかを書くと)話が長くなりすぎるので、要約します。

コミティーのミーティングでリース延長の資料に目を通していたメンバーが、あるときパブで何人かの住人と飲んでいました。
その時に「リースの延長にお金をかけるんだったら、いっそのこと大家からフリーホールドの権利を買った方がいいんじゃないの?」という話になったそうです。
そこでたまたま飲んでいた、近所のフラットで買収に成功したひとがいて、いろんなアドバイスをしてくれたそうです。
そのアドバイスのひとつが、「買収推進委員会」みたいなものを作って、数人のメンバーのみで行動した方が、いちいち参加者全員の意見を聞くよりもスムーズだというもの。
そこでその場にいたメンバーで即席の委員会を作って、詳しい資料集めに乗り出しました。
最初はボランティアで調べ物をしていたメンバーですが、時間や手間が予想外にかかることが判明したので「みんなで手間賃なんかを出し合った方がいいんじゃないか」と決定したわけです。
そこでお金を出したメンバーと出していない住人が、手間と時間の結果である情報を得るのはおかしいということになりました。
そこでメンバーは秘密厳守と決まったそうです。

そこでティムちゃんと私は以前受け取った資料を引っ張り出してきて、自分たちでも調べてみることにしました。
興味のある方はこのサイトで資料を見ることが出来ます。
そして簡単な計算方法はこのサイト
そこで自分たちなりに考えた結果、やっぱり私たちはリースの延長をすべきで、フリーホールドの買収はふさわしくないという結論に達しました。

それでは実際の試算は次回に。

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