2008年2月29日金曜日

ノブレス・オブリエージュ

ノブレス・オブリエージュ
高貴なる生まれには相応の義務が伴う、という意味です。

何の話かというと英国の王室のメンバーが戦争に行くおはなし。

今朝のニュースのトップは、ハリー王子が既にここ10週間ほどアフガニスタンで軍務をこなしている、というもの。
最近朝帰りのゴシップを聞かないと思ったら、そんなところに?ってびっくりです。
少し前に彼の所属している騎馬近衛隊、ブルーアンドロイヤルがアフガニスタンに行くことが決まって、ハリー王子は従軍を希望していました。
でも彼の存在で不必要な危険が仲間に降りかかるかもしれない、ということで防衛庁も巻き込んでのひと悶着がありました。
一時は「戦争に行くことが出来ないんだったら除隊する」とまで言っていたのに、ハリー王子、おとなしく引き下がったのかと思っていたら、ちゃんと行ってたんですね。

この事実が今まで知らされなかったのは、各メディアが報道を協定で自主規制していたから。
それがオーストラリアからの情報漏れで各国に知られるようになってしまったもの。
英国時間の29日朝11時のニュースによると、防衛庁の発表ではハリー王子はイギリスに帰ってくるそうです。

英国は昔から、そして今でも王様や女王様は全ての軍のトップに立つ存在です。
そしてその下の貴族たちは戦争で功績を挙げることで身分を高めていきました。
フォークランド戦争の時もハリー王子のおじさんに当るアンドリュー王子(現エリザベス女王の息子の一人)が参戦したことは有名です。
その前は第2次世界大戦、当時の王様ジョージ6世(エリザベス女王の父)の弟はパイロットとして戦死、第一次世界大戦ではヴィクトリア女王の孫も戦死しています。

「王室のメンバーだからって、遊んで暮らしているわけではありません」というアピールはいろんなところで繰り返されています。
特に戦争中は王室のメンバーが参加しているかどうかで王室に対する世論も変わってきます。

2 件のコメント:

dunkel さんのコメント...

このニュース、日本のメディアでも流れました。えらく危険なところへいくもんだ、ということと、どこの国も皇室・王室の一員であるというのは大変だなあ、という思いが浮かびました。
逆に、日本とイギリスの違いもあるでしょうね。少なくとも、日本の皇室関係者が自衛隊に入る、ということは考えられないので。

象徴としての仕事が多いとは思うけれども、マスコミもそんなにおいかけなくてもいいのに、と思うんですが、やはり視聴率が取れるのか。不思議です。

Miki Bartley さんのコメント...

この従軍、イラクではなくてアフガニスタン、というのがミソです。
うがった見方に聞こえるかもしれませんが、リスクは全く違います。

ノブレスオブリエージュとは関係ないですが、ベトナム戦争のときはリスクで軍を2段階に分けて、より危険度の少ない方に有名人や政治家の子弟が廻されたことは有名な話です。

更にうがった見方をすると、万が一ハリー王子に何かあれば、王室支持率とハリー王子の父親疑惑に、ある程度のカタがつくと見ることも出来ます。

エドワード8世が王権を棄権した後、英国王室支持率は最悪になりますが、挽回できたのは爆撃をバッキンガム宮殿に受けた後も疎開しなかった王室の勇気(?)だといいます。

これは今は亡きエリザベス皇太后の英断だということになっていますが、スピンドクターの匂いがプンプンです。

でもこんなことも書きますが私はすごくロイヤリストで、チャールズ皇太子を尊敬しています。